植物は、肥料が少ない場合には小ぶりでもバランス良く育ち健全な状態を保てますが、 肥料が多過ぎると枯れてしまいます。

植物の根は、少ない肥料でも吸収できますが、肥料が多いと根が塩漬けと同じような状態となり、 根の中の水分が奪われて枯れてしまうのです。 また、肥料を吸収したとしても、葉からは水分だけが蒸散するので細胞内の肥料濃度が高くなり、 植物の細胞も破壊されてしまいます。

肥料成分の偏りも、好ましくありません。

チッ素を与えると生育が早まり、葉が大きく草丈も伸びてきます。 しかし多過ぎると、見栄えは良くとも軟弱で倒れやすく、病害虫にも弱くなってしまいます。
花をたくさん咲かせようとリン酸を多く与えすぎると、 逆に生育不良となり立派な花を咲かすことができなくなります。